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外文抄録
新生兒の淋菌性眼炎に對するペニシリン硝酸銀予防法
著者: Samuel G.1 Morris M.1
所属機関: 1
ページ範囲:P.500 - P.501
文献購入ページに移動 1881年にCrede1)によつて硝酸銀が新生兒眼炎に対する予防法として初めて用いられて以來,新生兒における眼炎及びその併発症の発生は顯著な低下を示した.これは淋菌性結膜炎の場合,特に確かであつた.然し乍らこの樣な減少にも拘らず新生兒淋菌性眼炎は今日に至るも依然問題を提出して居り,特に高い淋疾感染率を有する人口稠密の地域に於て然りである.
本症のかかる執拗な永続性というものが,予防藥として硝酸銀を継続的に使用する事の効果について,近年多くの批判を招くこととなつたのである.そして目下これに代るべき他の充分な方法,若しくは適切な補助療法を発見するため廣汎な研究が進められている.この樣な研究はスルホンアミドやペニシリンのような新しい細菌の発育阻止,および抗菌性物質の出現に伴い一段と活発になつて來ている.
本症のかかる執拗な永続性というものが,予防藥として硝酸銀を継続的に使用する事の効果について,近年多くの批判を招くこととなつたのである.そして目下これに代るべき他の充分な方法,若しくは適切な補助療法を発見するため廣汎な研究が進められている.この樣な研究はスルホンアミドやペニシリンのような新しい細菌の発育阻止,および抗菌性物質の出現に伴い一段と活発になつて來ている.
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