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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科4巻12号

1950年12月発行

文献概要

臨床實驗

レントゲン白内障症例について

著者: 有澤武1

所属機関: 1兵庫医大眼科

ページ範囲:P.552 - P.553

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緒言
 レントゲン白内障(以下レ白内障と略記する)に関しては,Gutman (1905)が偶然,レ管球整備を職業とする者に兩眼水晶体後皮質の空胞形成を初めて発見し,更に治療による本症発生はPaton(1909)の顔面狼瘡治療の爲のレ照射による白内障発生例を始めとして,外國にては約40例の報告が見られる.その後Rohrschneider (1929)は実驗的にレ白内障を研究発表し,爾來レ線使用による眼障碍の知識が常識とされるに到つた.その後(1930年以後)本症の報告は殆んどなく,我國においては草間(大正7年)の報告以來今日迄2,3の報告を見るにすぎない.
 最近私は重篤な網膜アンギオグリオージス症例において,治療目的で照射したレ線により現在迄の報告に比し甚だしく早期に発生し進行した症例を得て,之の臨床観察ならびに組織的に檢索をなし得たので敢て報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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