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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科4巻5号

1950年05月発行

文献概要

臨床實驗

虹彩紋理型に就て

著者: 邱林淵1 藤田佐2

所属機関: 1台湾大学眼科 2日大眼科

ページ範囲:P.190 - P.192

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1.緒言
 虹彩は胎生学上,外及中胚葉に由來し両者の完全にして平衡なる発育によつて初めて完成される.即ち前者より色素上皮層,散大筋及び括約筋等が,後者より瞳孔膜及び虹彩実質が形成される.從つて虹彩表面に於ける分割輪,窩孔及び皺襞等の形態解剖学的性状は胎生期に於ける瞳孔膜の発育状態,又は退化の時期並びに程度等により個人的又は人種的に千差万別の樣相を呈するものと予想されるにも拘らず之に関する研究業績は実に微々たるもので白色人種に関してはHes-ch,Weininger, Frank, Eskelund, Thirolf, Sch-wängerle, Freerksen,有色人種に就ては僅かに権,早野,福島,長村氏等の報告あるのみである.然し乍ら虹彩に関する形態解剖学的研究は爾他の虹彩に関する種々なる研究の基礎となるものであるから茲に敢て我々の域績を報告しようと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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