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私の經驗
欝血乳頭に關する研究補遺
著者: 伊藤憲一1
所属機関: 1九州大学眼科
ページ範囲:P.209 - P.212
文献購入ページに移動緒言
1853年Türckが初めて腦圧亢進に際して眼底に変化の來る事を見出して以來.w.Graefeを始め多数の先人が,所謂鬱血乳頭の成因を窮むる可く臨床的或は実驗的に多数の貴重な業績を爲し逐げたが,未だに定説なく互に甲論乙駁,尚ほ混沌として居る.
然るに鬱血乳頭の詳細な病理組織学的檢索を爲したものは比較的僅少であつて,特に本邦にては宇山氏の4例並に浅山氏の1例を数ふるのみである.余は幸にして其の13症例,16視束.25眼球の病理組織学的檢索を爲し,他に極めて興味ある数臨症例を観察し,鬱血乳頭の病理組織学的知見並に其の成因論に寄與し得る多くのものを得たので,ここに報告することにした.
1853年Türckが初めて腦圧亢進に際して眼底に変化の來る事を見出して以來.w.Graefeを始め多数の先人が,所謂鬱血乳頭の成因を窮むる可く臨床的或は実驗的に多数の貴重な業績を爲し逐げたが,未だに定説なく互に甲論乙駁,尚ほ混沌として居る.
然るに鬱血乳頭の詳細な病理組織学的檢索を爲したものは比較的僅少であつて,特に本邦にては宇山氏の4例並に浅山氏の1例を数ふるのみである.余は幸にして其の13症例,16視束.25眼球の病理組織学的檢索を爲し,他に極めて興味ある数臨症例を観察し,鬱血乳頭の病理組織学的知見並に其の成因論に寄與し得る多くのものを得たので,ここに報告することにした.
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