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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科4巻5号

1950年05月発行

文献概要

私の經驗

欝血乳頭に關する研究補遺

著者: 伊藤憲一1

所属機関: 1九州大学眼科

ページ範囲:P.209 - P.212

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緒言
 1853年Türckが初めて腦圧亢進に際して眼底に変化の來る事を見出して以來.w.Graefeを始め多数の先人が,所謂鬱血乳頭の成因を窮むる可く臨床的或は実驗的に多数の貴重な業績を爲し逐げたが,未だに定説なく互に甲論乙駁,尚ほ混沌として居る.
 然るに鬱血乳頭の詳細な病理組織学的檢索を爲したものは比較的僅少であつて,特に本邦にては宇山氏の4例並に浅山氏の1例を数ふるのみである.余は幸にして其の13症例,16視束.25眼球の病理組織学的檢索を爲し,他に極めて興味ある数臨症例を観察し,鬱血乳頭の病理組織学的知見並に其の成因論に寄與し得る多くのものを得たので,ここに報告することにした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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