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臨床實驗
角膜絲状菌の1例
著者: 市原正文1
所属機関: 1千葉大学医学部眼科
ページ範囲:P.242 - P.243
文献購入ページに移動緒言
糸状菌性角膜炎の報告は1879年Leberの報告を嚆矢とす.我が國にては明治43年(1910)早野氏及び同年河本氏の報告を初めとし以降12氏の報告あり.
余は今囘從來の報告には未だその例を見ざる炎症症状の殆んど欠如せる角膜表面に附着せる糸状菌の1例を経驗し,本学衞生学教室に依嘱しAspergillus flavusとの菌種を確定す.此の如き例は非常に稀なる故報告す.
糸状菌性角膜炎の報告は1879年Leberの報告を嚆矢とす.我が國にては明治43年(1910)早野氏及び同年河本氏の報告を初めとし以降12氏の報告あり.
余は今囘從來の報告には未だその例を見ざる炎症症状の殆んど欠如せる角膜表面に附着せる糸状菌の1例を経驗し,本学衞生学教室に依嘱しAspergillus flavusとの菌種を確定す.此の如き例は非常に稀なる故報告す.
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