文献詳細
文献概要
臨床實驗
梅毒性視神経萎縮のペニシリン療法
著者: 遊佐満1
所属機関: 1東北大眼科
ページ範囲:P.371 - P.372
文献購入ページに移動 梅毒性視神経萎縮は,脊髓癆,タボパラリーゼ,進行麻痺等の合併症として認められるが,その発現率はIgersheimerによると脊髓癆では10-15%,Moore,Hahn, Woods, and Sloanによると,脊髓癆13.7%,タボパラリーゼ21.1%,進行麻痺2.4%となつていて,他の全身症状に先んじて現われる事が多く,瞳孔の異常と共に診断上重要な位置を占めている.
しかし乍ら,一旦その治療の点になると,從來行われて來た重金属類による駆梅療法,マラリア,ゴノワクチン,大腸菌ワクチン,腸チフス菌ワクチン等による発熱療法,Swift-Ellisの注射法等は未だ満足し得べき療法とは云い難く,ややもすれば,急速に,又は緩慢に萎縮が進行し,遂に失明に終る事が尠くない.
しかし乍ら,一旦その治療の点になると,從來行われて來た重金属類による駆梅療法,マラリア,ゴノワクチン,大腸菌ワクチン,腸チフス菌ワクチン等による発熱療法,Swift-Ellisの注射法等は未だ満足し得べき療法とは云い難く,ややもすれば,急速に,又は緩慢に萎縮が進行し,遂に失明に終る事が尠くない.
掲載誌情報