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臨床報告
特異な経過を示したContact lens corneaの1例
著者: 大久保彰1 大久保好子1 大原国俊1 金上貞夫1 沢充1 溝口義明2
所属機関: 1自治医科大学眼科学教室 2自治医科大学アレルギー膠原病科
ページ範囲:P.41 - P.45
文献購入ページに移動本例は難治性の結膜炎として発症し,次第に上強膜炎および強膜炎の症状が出現し,炎症症状の悪化に従って輪部結膜が角膜周辺部へ侵入するとともに,周辺部角膜が連続性に菲薄化する特異な病変を示した.経過中に慢性関節リウマチおよびシェーグレン症候群が確認されたことから,Con-tact lens corneaと診断した.
保存的療法とステロイド療法を併用したが再発を繰り返したため,cyclophosphamideの投与を行ったところ症状は劇的に改善した.
本症の難治例に対してはcyclophosphamideの投与が有効であると考えられた.
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