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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科40巻10号

1986年10月発行

臨床報告

特異な経過を示したlens-induced glaucomaの1例

著者: 能勢晴美1 臼杵祥江1 坪井一穂2

所属機関: 1筑波大学臨床医学系眼科 2筑波大学付属病院眼科

ページ範囲:P.1138 - P.1140

文献概要

 67才女子の左眼に発症したlens-in-duced glaucomaの症例につき報告した.明らかな誘因もなく水晶体皮質が一塊として前房内に脱出し,細隙灯顕微鏡所見ではあたかも水晶体全体が脱臼したかのように見え,急激な緑内障症状を呈した.消炎および眼圧下降の処置を行い前房内の皮質は吸収されたが,モルガン白内障の存在が証明された.第20病日に水晶体摘出術を施行し,視力の回復を得ることができた.
 このような症例は文献上でも報告のないきわめて稀な例である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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