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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科40巻10号

1986年10月発行

文献概要

臨床報告

原田病遷延化の指標としての虹彩結節

著者: 趙容子1 中川やよい1 春田恭照1 多田玲1 湯浅武之助1

所属機関: 1大阪大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1147 - P.1150

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 原田病の発病後,比較的初期から観察できた3症例で,その経過中に炎症再燃に伴い瞳孔縁に虹彩結節(Koeppe結節)の出現を認めた.その後これらすべての症例はステロイドの減量に伴い炎症を反復し,炎症が遷延化したと考えられる経過を示した.また原田病70例の観察から,虹彩結節は遷延化した症例のみに見られる所見であることが明らかとなった.したがって細隙灯顕微鏡で簡単に観察できる虹彩結節は,原田病の炎症が遷延化したことを示唆する指標として有用であると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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