文献詳細
臨床報告
文献概要
角膜輪部に原発したと思われる扁平上皮癌の1例を経験した.症例は35歳男性で,初診時角膜輪部にそって肌色の比較的扁平で,血管に富んだいくつかの腫瘤を認め切除した.その結果病理学的には扁平上皮癌(squamous cell car-cinoma)と診断された.眼内浸潤および全身転移を疑わせる検査所見はなかった.手術後2カ月目に再発したが再切除を行い,その後はBleomycinの結膜下注射と点眼を用い,再発は認めず現在に至っている.
掲載誌情報