icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科40巻10号

1986年10月発行

文献概要

臨床報告

角膜輪部に発生した扁平上皮癌の1例

著者: 大越貴志子1 杉江進1 石田誠夫1 神吉和男1

所属機関: 1聖路加国際病院眼科

ページ範囲:P.1167 - P.1169

文献購入ページに移動
 角膜輪部に原発したと思われる扁平上皮癌の1例を経験した.症例は35歳男性で,初診時角膜輪部にそって肌色の比較的扁平で,血管に富んだいくつかの腫瘤を認め切除した.その結果病理学的には扁平上皮癌(squamous cell car-cinoma)と診断された.眼内浸潤および全身転移を疑わせる検査所見はなかった.手術後2カ月目に再発したが再切除を行い,その後はBleomycinの結膜下注射と点眼を用い,再発は認めず現在に至っている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?