文献詳細
臨床報告
文献概要
1978年4月から1985年3月までの7年間に千葉大学医学部附属病院眼科を受診した多発性硬化性(MS)患者について,眼症状に対して臨床統計および,他の原因による視神経炎と比較検討を行い以下の結果をえた.
(1)新来患者33,313例のうちMSの患者は57例(男19例,女38例)で平均発症年齢は33.9±11.8歳で,男女比は,1:2であった.
(2)視神経炎・症と診断された患者は158例であった.うちMSによる視神経炎は38例(24%)であり,また原因不明の視神経炎は62例(37%)あった.
(3)視力低下を初発症状としたものは57例中20例,37%あり,全経過中で,視力低下を示したものは,57例中38例,67%であった.
(4)原因不明の視神経炎・症からMSへ発展したものは,24%であった.
(5)視神経炎からMSへ発展した例では,20歳代が最も多く,78%であった.一方,10歳代以下,40歳代以上は,低い傾向にあった.
(1)新来患者33,313例のうちMSの患者は57例(男19例,女38例)で平均発症年齢は33.9±11.8歳で,男女比は,1:2であった.
(2)視神経炎・症と診断された患者は158例であった.うちMSによる視神経炎は38例(24%)であり,また原因不明の視神経炎は62例(37%)あった.
(3)視力低下を初発症状としたものは57例中20例,37%あり,全経過中で,視力低下を示したものは,57例中38例,67%であった.
(4)原因不明の視神経炎・症からMSへ発展したものは,24%であった.
(5)視神経炎からMSへ発展した例では,20歳代が最も多く,78%であった.一方,10歳代以下,40歳代以上は,低い傾向にあった.
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