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臨床報告
高度遠視の真正小眼球症Nanophthalmosに伴うuveal effusionの手術による治療
著者: 湖崎淳1 本間哲1 宇山昌延1 福田富司男
所属機関: 1関西医科大学
ページ範囲:P.1236 - P.1238
文献購入ページに移動この両眼に赤道部で4直筋の下のみを除いて全周の強膜に幅4mm,厚さ4分の3層の輪状の層状強膜切除と,その底部にほぼ2mm径の全層強膜切除による開窓を行った.
術後uveal effusionは翌日より吸収傾向を示し,脈絡膜剥離は数週間で速やかに吸収され,半年後には網膜は完全復位した.
手術中強膜は厚く硬かったので,真正小眼球症におけるuveal effusion の発生は眼内液の強膜を通る眼外への流出障害によると思われた.
nanophthalmosに伴うuveal effusion に対して,強膜の輪状層状切除術と強膜開窓術は有効な治療法であり,渦静脈減圧術は必要ないと思われた.
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