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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科40巻11号

1986年11月発行

文献概要

臨床報告

巨大裂孔のための網膜縫合術その1手術手技

著者: 西興史1 出田秀尚2

所属機関: 1西眼科 2出田眼科

ページ範囲:P.1267 - P.1270

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 巨大裂孔による網膜剥離の治療の際,輪状締結術にガスを併用しても網膜が固定されないことが多い.このため巨大裂孔の断端を眼球壁に固定する方法が試みられている.我々は,網膜の断端を眼球壁に縫合する新しい方法を考案した.8-0ナイロン糸付の長さ2.8mm,太さ0.4mmのスキー状の両端針の一針を,closed vitrectomy後,幅1.4mmの毛様体偏平部の強膜創より挿入し,直視下に網膜を刺し通し,対側の眼球壁の適当な位置に刺出する.次いで第2針も同様の操作を行って,糸を眼球外,強膜上で縫合する.2症例にその方法を用い,2例とも網膜は復位した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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