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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科40巻11号

1986年11月発行

文献概要

臨床報告

乳幼児健診における眼科的スクリーニング

著者: 神田孝子1 川瀬芳克1 水谷典子1 野田千恵1

所属機関: 1愛知県総合保健センター視力診断部

ページ範囲:P.1275 - P.1278

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 我々は,1982年4月から85年11月までの3年7カ月間に,乳幼児健診などの機会に眼科的異常を疑われ,眼科二次検診を受診した3歳未満の乳幼児298人の検診結果につき検討し次の結果を得た.
 受診者298人中二次検診で要精検とされた者は99人(33.2%)であった.このうち94人が精検を受け,異常ありとされた者は89人(29.9%)であった.この一連のスクリーニングでの異常者は96人(32.2%)で,斜視群62人,屈折異常群54人,その他の異常群22人であった.
 異常者の既往歴,全身状態などを調べたが,これらの中には周産期に異常のあった者が20人(20.1%)あった.また精神,運動発達遅滞を有するもの11人(11.5%)を含めなんらかの発達遅滞や身体的異常を合併する者が19人(19.8%)あり,特に斜視群に目立った.また外斜視の家族歴を有する者も多かった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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