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臨床報告
定型的脈絡膜欠損を合併したpit-macular syndromeの1例
著者: 岩元義信1 中塚和夫2 麻生明子2 後藤正雄2
所属機関: 1大分県立病院眼科 2大分医科大学眼科学講座
ページ範囲:P.1305 - P.1308
文献購入ページに移動症例 は16歳男性で,右眼に乳頭陥凹耳側縁の小さなpitと乳頭へ達する黄斑部網膜剥離がみられ,乳頭下方には約2乳頭径大の定型的脈絡膜欠損がみられた.螢光造影にて,乳頭陥凹内のpit部から乳頭耳下側縁にかけて低螢光領域がみられ,pitは深く下掘れしていると考えられた.明らかな螢光漏出像は認められなかった.1週後,乳頭耳側縁に沿ってレーザー光凝固術を施行したが,網膜剥離は軽減するにとどまった.
視神経乳頭pitの発生には,胎生裂閉鎖不全が密接に関連していると考えられた.また,網膜下液はくも膜下腔よりの髄液に由来すると推測した.
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