icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科40巻12号

1986年12月発行

臨床報告

後天性網膜分離症眼の硝子体所見

著者: 広川博之1

所属機関: 1旭川医科大学眼科学教室 2

ページ範囲:P.1341 - P.1344

文献概要

 後天性網膜分離症40人60眼の硝子体を細隙灯顕微鏡法で観察した.本症の硝子体剥離率は正常眼のそれと差がなく,硝子体剥離はもっぱら加齢の影響による.しかしながら,網膜分離症眼では部分的な硝子体剥離がおこりやすく,その頻度は高齢になるほど高い.完全硝子体剥離の症例では,部分・非硝子体剥離に比べ,分離網膜の領域が縮少あるいは消失する可能性が高い.以上より,後天性網膜分離症の発生および進行には,硝子体の牽引も重要な因子であることが推測された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら