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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科40巻12号

1986年12月発行

文献概要

臨床報告

外用ステロイド剤により緑内障・白内障を併発したと思われる日光皮膚炎の1例

著者: 勝島晴美1 相馬啓子1 西尾千恵子2 上條桂一3 宇賀茂三4

所属機関: 1札幌医科大学眼科 2札幌医科大学皮膚科 3札幌医科大学第一内科 4北里大学医学部眼科

ページ範囲:P.1345 - P.1349

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 両眼に開放隅角緑内障および後嚢下白内障を認めた日光皮膚炎の1例を経験した.皮疹は顔面の他全身露出部にみられ,10年間ステロイド剤を外用していた.外用ステロイドによる下垂体-副腎皮質機能抑制を認めたが,他の全身的ステロイド副作用はなかった.ステロイドを眼周囲に塗布しており,緑内障・白内障はいずれも皮疹の強い右側に先行したこと,ステロイド点眼にて著明に悪化する角膜障害も認められたことなどから,緑内障・白内障は経角膜的に吸収されたステロイドの局所作用によると推測された.眼周囲皮膚疾患の外用ステロイド治療時には定期的な眼科的検査が望まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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