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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科40巻2号

1986年02月発行

文献概要

特集 第39回日本臨床眼科学会講演集 (1) 学術展示

巨大な輪部結膜乳頭腫の3例

著者: 竹村恵1 上野脩幸1 植田葉子1 玉井嗣彦1 野田幸作1 岸茂1 割石三郎1 北川康介1 織田あおい1 伊与田加寿2

所属機関: 1高知医科大学 2高知県立安芸病院

ページ範囲:P.146 - P.147

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 緒言 輪部結膜に発生する乳頭腫は,まれなものではないが,角膜側に向かって増殖し瞳孔領を覆い,視力障害をきたすことがある.著者らは瞳孔領の1/3〜2/3を覆うにいたった巨大な乳頭腫の3例を経験したので報告する.
 症例 症例1:65歳女性.1980年5月某病院にて右眼の輪部結膜腫瘤を指摘され,6月12日腫瘤切除術を受けた(病理診断:乳頭腫).1982年3月頃より再発を認め,5月25日当科へ紹介された.初診時視力右0.3(0.6×+1.0D cyl-10D Ax 90°),左0.7(1.0×+2.0D cyl−1.5D Ax 90°).右眼輪部の10時〜3時に,10×18mmのループ状血管に富んだ肉様腫瘤が瞳孔の鼻上側1/3を覆っていた(図1).6月18日腫瘤切除術と冷凍凝固術を旋行した.術後視力右0.7(1.0×+0.75D cyl+0.75D Ax 180°).現在まで再発の徴侯なし.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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