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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科40巻2号

1986年02月発行

文献概要

特集 第39回日本臨床眼科学会講演集 (1) 学術展示

眼部帯状ヘルペスに対するアシクロビル点滴静注の治療効果について

著者: 西田輝夫1 八木純平1 楠部亨1 福田昌彦1 安本京子1 大鳥利文1

所属機関: 1近畿大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.152 - P.153

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 緒言  帯状ヘルペスはvaricella-zoster virus によって引き起こされ,三叉神経,肋間神経などの知覚神経が侵される皮膚疾患である1).時に三叉神経支配領域である眼瞼,結膜および角膜などの眼所見を呈する症例を経験する.アシクロビル(ゾビラックス®は,その作用機序より正常組織に対する毒性が極めて少なく,全身への副作用も殆どなく,点滴静注による全身投与が可能な抗ウイルス剤である2).今回眼部帯状ヘルペスに対するアシクロビル点滴静注による治療効果について,検討したので報告する.
 対象  近畿大学医学部附属病院眼科を受診し,皮膚所見および眼所見より帯状ヘルペスと診断された5例5眼を対象とした.年齢は13歳から87歳で,男性3例,女性2例であった.全例に対して,入院のうえアシクロビル250mgをソリタT3G200mlに溶解し,8時間毎に1日3回1時間かけて7日間点滴静注した.細隙灯による臨床所見の観察および自覚症状の変化を記録した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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