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特集 第39回日本臨床眼科学会講演集 (1) 学術展示
Idiopathic corneal endotheliopathyの1症例
著者: 大橋裕一1 真野富也2 木下茂3 切通彰3 大路正人3 山本良4
所属機関: 1関西労災病院 2大阪大学 3大阪労災病院 4住友病院
ページ範囲:P.160 - P.161
文献購入ページに移動症例 29歳男性.1984年8月6日初診.3年前に両眼の充血があり近医を受診したところ虹彩炎と診断され,その後2,3回再発したがステロイドの点眼によりそのつど軽快していた.しかしながら,3カ月前の発作では虹彩炎に加えて角膜浮腫が両眼に出現したため某病院眼科に紹介された.角膜ヘルペスとの診断でステロイドを主体とする治療を受けたが軽快しなかった.初診時の視力は右0.2(0.4),左0.3(1.0).瞳孔反応では右眼のMarcus-Gunn現象は陽性であったが,眼球運動には異常を認めなかった.前眼部の観察では右眼に蝶形の大きな角膜浮腫病巣と(図1)それに伴った角膜後面沈着物および(図2矢印)主病巣の周囲に衛星病巣と思われる所見を認めた.左眼にも扇形の同様な角膜浮腫病巣が認められた(図3).前房には炎症所見をほとんど認めなかった.
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