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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科40巻3号

1986年03月発行

文献概要

特集 第39回日本臨床眼科学会講演集 (2) 学会原著

臨床検査としてのimpression cytologyとその角結膜疾患への応用

著者: 大路正人1 切通彰1 木下茂1 大橋裕一2

所属機関: 1大阪労災病院 2関西労災病院

ページ範囲:P.209 - P.212

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 Impression cytologyにおいて用いるcel-lulose acetateのfilter (MILLIPORE®以下フィルター)に対して滅菌操作〔滅菌(-),EOG,γ線,オートクレーブ〕が及ぼす影響について検討した.フィルターへの結膜上皮の平均接着率は,滅菌(-)の群71.1%,EOG群58.3%,γ線群40.1%,オートクレープ群0.7%であった.それぞれの群のPAS+ヘマトキシリン染色の染色性には差異は認められなかった.オートクレーブにより滅菌したフィルターは他の3群のものと比較し,破損しやすい傾向があった.以上より,臨床検査として用いるのは,EOG滅菌したフィルターが最も望ましいと考えられ,臨床検査に使用し,角結膜疾患の上皮の状態を知りえた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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