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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科40巻3号

1986年03月発行

特集 第39回日本臨床眼科学会講演集 (2)

学会原著

フリーランニングモードNd:YAGレーザー眼底光凝固の黄斑部視機能に及ぼす影響

著者: 横山利幸1 沖坂重邦1 簗島謙次2

所属機関: 1防衛医科大学校眼科学教室 2国立リハビリテーションセンター病院眼科

ページ範囲:P.217 - P.221

文献概要

 老人性黄斑部変性症4症例7眼を含む血管新生黄斑症5症例8眼にフリーランニングモードNd:YAGレーザー光凝固を施行し,視力検査,眼底検査,螢光眼底造影,自動静的視野計により光凝固の治療効果と黄斑部視機能に及ぼす影響を検討した.
 弱度,中等渡凝固ともほぼ同程度の網膜下新生血管閉塞効果を認めた.中等度凝固では光凝固による網膜感度の低下が強くみられたが,弱度凝固では1カ月後には光凝固の影響はほぼ消失していた.
 治療効果の判定には,なお長期間の経過視察が必要であり,照射条件についてもさらに検討を加える必要があるが,今後血管新生黄斑症の治療として試みられても良い方法であると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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