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臨床報告
文献概要
裂孔原性網膜剥離の潜伏期を時系列事象として統計分析した.有水晶体,非外傷性で赤道部網膜裂隙に起因した網膜剥離を発病した成人76例について,前駆症状(飛蚊症,光視症)発現から網膜剥離症状(周辺部視野異常)発現までの間隔を観察した.潜伏期分布はワイブル確率紙で直線回帰され,発病率が単調に減少する初期不良型ワイブル分布を示した.前駆症状発現後,10日,30日までにそれぞれ50%,90%が網膜剥離を発病するとみなすことができた.
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