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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科40巻3号

1986年03月発行

文献概要

臨床報告

糖尿病透析患者における網膜症の検討

著者: 池田誠宏1 佐藤圭子1 三木徳彦1 森井浩世2 井上隆3

所属機関: 1大阪市立大学医学部眼科学教室 2大阪市立大学医学部第二内科学教室 3蒼龍会井上病院

ページ範囲:P.285 - P.287

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 透析療法中の糖尿病患者45例90眼について,主に網膜症についての検討を加えた.腎不全に陥った糖尿病患者の網膜症は進行したものが多く,特に透析導入1年未満に活動性の網膜症を有する症例が多く見られた.一方,透析期間2年以上の症例では,網膜症は安定していた.以上より,透析開始2年未満の時期には,螢光眼底血管造影,また光凝固術など,眼科的に適切なる処置を速やかに行う必要があると考えられた.また,透析導入時期に関しては,今後眼科的な視点からも検討の必要があると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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