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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科40巻4号

1986年04月発行

特集 第39回日本臨床眼科学会講演集 (3)

学会原著

角膜真菌症の早期診断・早期治療

著者: 塩田洋1 内藤毅1 兼松誠二1 新田敬子1 三村康男1

所属機関: 1徳島大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.325 - P.329

文献概要

 過去6年間に,当科ならびに関連病院で角膜真菌症と診断された19例について検討した.その結果,(1)8例(42.1%)に角膜外傷の既往がはっきりしていた.内7例は植物による外傷であり,角膜真菌症の発症と植物による外傷に深い関係がみられた.(2)治療に用いたピマリシンは,18例中の17例に著効もしくは有効(累積有効率94.4%)であった.(3)潰瘍が汚く灰白色を呈し,その辺縁が不規則な症例やhyphate ulcerを見れば角膜真菌症を疑い,真菌の検出を行うとともにピマリシンによる早期治療を開始すべきである.これらのことが判明した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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