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特集 第39回日本臨床眼科学会講演集 (3) 学会原著
Grating acuity cardsによる視力検査
著者: 山本節1 治村隆文2 高山昇三2 谷恵美子2 竹内晴子2
所属機関: 1神戸大学医学部眼科学教室 2兵庫県立こども病院眼科 3シアトル・ワシントン大学心理学
ページ範囲:P.335 - P.338
文献購入ページに移動発育のよい40週数の児では,20/1200(0.0167)〜20/800(0.025)程度の縞視力が得られ,発育週数とともに視力の向上がみられた.縞視力検査の成功率は約80%で,両眼縞視力の測定時間は,平均4分47秒であった.
早期の自発眼球運動や誘発運動の観察は,困難とされていたが,縞視力検査時の眼球運動をelectrooculographyにて記録することができた.
以上の検査は早期の視覚障害,眼球運動障害,中枢神経系疾患に対する早期診断に有用である.
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