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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科40巻4号

1986年04月発行

文献概要

特集 第39回日本臨床眼科学会講演集 (3) 学会原著

眼窩壁骨折の手術適応基準について

著者: 尾崎真由美1 中村泰久1

所属機関: 1富山医科薬科大学眼科学教室

ページ範囲:P.347 - P.350

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 今回は当科5年間の眼窩壁骨折の治療方針が,どのように決定されてきたかをretrospec-tiveに検討した.GE社製CT/T8800(以下GE)導入前は主としてX線所見により治療方針が決定されていたが,GE導入後は骨折部と外眼筋の関係が明確に視覚化され,手術所見とも良く一致することから,治療方針決定の主幹となった.また,GE導入後は手術適応症例の割合が減少しており,より慎重な治療方針決定が可能になったと考えられる.我々は現在,CT所見で骨折部への外眼筋および筋間膜の嵌頓・癒着・牽引を認めるものは手術適応と判断し,原則として早期手術を行っている.また,外眼筋および筋間膜が骨折部と離れて,あるいは骨折部内にあり,腫脹していても,骨折部からfreeな状態にあり,その正常な位置関係を保っているものには,保存療法を行っている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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