文献詳細
特集 第39回日本臨床眼科学会講演集 (4)
学会原著
文献概要
糖尿病性網膜症患者と健常者の血小板凝集能を測定したところ,以下の結果を得た.
(1)単純型網膜症(SDR)群において,Adenosine diphosphate (ADP)1μM,3μM付加の最大凝集率が統計学的有意義差をもって上昇していることが確認された(P<0.01).
(2)コラーゲン0.5μg/ml付加で正常群は全例2次凝集を示さなかった.
(3)コラーゲン0.5μ9/ml付加でSDR群において1部,増進型網膜症(PDR)群において全例が2次凝集を示した.
従来の糖尿病における血小板凝集能に関する報告では,中,高濃度ADP付加によるものが広く行われていたが,今回我々が設定した低濃度ADPおよびコラーゲン付加による検査も,今後十分に検討されるべき価値があると思われた.
(1)単純型網膜症(SDR)群において,Adenosine diphosphate (ADP)1μM,3μM付加の最大凝集率が統計学的有意義差をもって上昇していることが確認された(P<0.01).
(2)コラーゲン0.5μg/ml付加で正常群は全例2次凝集を示さなかった.
(3)コラーゲン0.5μ9/ml付加でSDR群において1部,増進型網膜症(PDR)群において全例が2次凝集を示した.
従来の糖尿病における血小板凝集能に関する報告では,中,高濃度ADP付加によるものが広く行われていたが,今回我々が設定した低濃度ADPおよびコラーゲン付加による検査も,今後十分に検討されるべき価値があると思われた.
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