icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科40巻5号

1986年05月発行

文献概要

臨床報告

片眼に脈絡膜剥離と眼底出血を発症した新生児の1例

著者: 森下清文1 中島正之1 渡辺千舟1

所属機関: 1大阪医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.522 - P.524

文献購入ページに移動
 片眼に網膜出血,脈絡膜出血,脈絡膜剥離と多彩な病状を呈した新生児の1例を経験した.
 新生児の眼底血圧は,多くの因子により左右されるが,8例の平均では右眼61.0/48.2mmHg,左眼64.4/51.6mmHgであった.
 本症例では全身諸検査で特に異常なく,眼底血圧が脈絡膜剥離発生時には34.6/28.6mmHgと低値を示し,その消失時には59,4/44.4mmHgとほぼ正常値に復していたことより,その発生原因として,内頸動脈または眼動脈の一時的な狭窄あるいは発育遅延などの眼内への血液循環障害が推測された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?