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臨床報告
片眼に脈絡膜剥離と眼底出血を発症した新生児の1例
著者: 森下清文1 中島正之1 渡辺千舟1
所属機関: 1大阪医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.522 - P.524
文献購入ページに移動新生児の眼底血圧は,多くの因子により左右されるが,8例の平均では右眼61.0/48.2mmHg,左眼64.4/51.6mmHgであった.
本症例では全身諸検査で特に異常なく,眼底血圧が脈絡膜剥離発生時には34.6/28.6mmHgと低値を示し,その消失時には59,4/44.4mmHgとほぼ正常値に復していたことより,その発生原因として,内頸動脈または眼動脈の一時的な狭窄あるいは発育遅延などの眼内への血液循環障害が推測された.
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