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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科40巻5号

1986年05月発行

文献概要

臨床報告

家族性滲出性網膜硝子体症の臨床的研究—2.軽症型の予後

著者: 西村みえ子1 山名敏子2

所属機関: 1医療法人浩心会 2九州大学医学部眼科

ページ範囲:P.537 - P.540

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 家族性滲出性網膜硝子体症(Familialexudative vitreoretinopathy-FEVR)のStage 1の7例8眼を4〜7年間観察した.8眼中,初診時に新生血管,滲出斑を認めた1眼は,観察中に牽引乳頭,黄斑偏位を合併し,Stage 2へと進行した.6眼では,硝子体網膜変性が著明に進行し,うち2眼に網膜裂孔を合併した.
 FEVRの軽症型を,新生血管の有無により,2型に分類した.新生血管のあるものは,Stage 2へ進行のおそれがあるので,光凝固などの治療を行なう必要があると思われた.新生血管のないものでは,経過観察を行い,網膜裂孔の合併に注意すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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