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特集 第39回日本臨床眼科学会講演集 (5) 特別講演
糖尿病性増殖網膜症の予知と治療に関する研究I—糖尿病性増殖網膜症の局所療法改善に関する研究
著者: 福田雅俊1
所属機関: 1琉球大学眼科学教室
ページ範囲:P.575 - P.579
文献購入ページに移動 増殖化した糖尿病性網膜症の進行を阻止し,失明を防止する手段として今日最も高く評価されている網膜光凝固療法と硝子体手術療法との治療成績と,全身ならびに局所の諸因子との関係を検討し,いずれも早期実施が治療成績を向上させる有力手術であるという結論を得た.すなわち光凝固療法においては,コントロールの改善のほか,増殖前期(著者分類BI)に実施すれば97%の進行阻止効果が得られること,硝子体手術においても硝子体混濁のみの病期では74%の視力改善率,視力の決定的低下により3カ月以内であれば87.5%の視力改善率が得られることを知った.また前者では凝固斑数を徒らに多くすることが,治療成績をあげる結果とは結びつかず,光凝固例に羞明,暗順応障害の発生率が高いことも明らかとなり,今後のこれらの治療成績向上への対策を確立するに有用な結論が得られた.
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