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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科40巻6号

1986年06月発行

文献概要

特集 第39回日本臨床眼科学会講演集 (5) 学会原著

硝子体手術に関する臨床的研究(その7)—重症糖尿病性網膜症に対する硝子体手術成績の変遷

著者: 松井瑞夫1 佐藤幸裕1 長尾完1 前保彦1

所属機関: 1日本大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.593 - P.596

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 駿河台日大病院眼科で硝子体手術を行った重症糖尿病性網膜症196例224眼につき下記の検討を行った.
(1)視力向上を得たものは224眼中118眼(53%)であった.
(2)網膜剥離を伴う群と網膜剥離を伴わない群の視力向上率はそれぞれ43%,70%であり,前者において明らかに不良であった.
(3)手術術式の改良に伴う手術成績の変遷をみると,three port system,持続空気灌流による網膜復位術,および積極的なsilicone oil注入を導入した1983年以降,手術成績は大幅に向上した.
(4)術後合併症の処理方法の解決と,手術適応の再検討が今後の大きな課題である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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