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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科40巻6号

1986年06月発行

文献概要

特集 第39回日本臨床眼科学会講演集 (5) 学会原著

水晶体混濁評価法の検討—Multi-linear,isodensitometryの導入

著者: 佐々木一之1 坂本保夫1 柴田崇志1 小島正美1

所属機関: 1金沢医科大学眼科

ページ範囲:P.611 - P.615

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 水晶体混濁の評価を撮影画像の解析より行う著者らの方法を示した.画像は良質のスリット断面像と徹照像の両者が共に必要である.このために両画像が同一画面内に撮影される新しい水晶体撮影装置を開発し,これを用いた.水晶体断面画像の解析はフィルムのdensitometryを基本としたが,これにmulti-linear densitometryとisodensitometry (area densitometry)の手法を導入した.徹照像の解析は混濁部分が瞳孔領内をしめる割合を面積比として数値化して表現した他,混濁部位を濃度差をもって表すisodensitometryも行った.各年代にわたる1,422眼の透明水晶体について撮影画像のdensitometryを行い水晶体各層における透明度の減衰の加齢変化を具体的に数値化して表現した.この正常加齢変化をふまえた上で長期観察例につき水晶体混濁進行の評価を試みた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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