文献詳細
文献概要
特集 第39回日本臨床眼科学会講演集 (5) 学会原著
鈍的眼外傷の統計的観察—その7.外傷性高眼圧について
著者: 吉本旬1 難波彰一2 池田誠宏3 森野智英子3 中川美和子3 松山道郎3
所属機関: 1済生会御所病院眼科 2大阪市立北市民病院眼科 3大阪市立大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.625 - P.628
文献購入ページに移動結果は(1)受傷後早期に減圧目的の手術を受けた症例に,有意に高率に水晶体脱臼が合併していた.(2)受傷後長期経過例の眼圧コントロールは,受傷後早期の前房出血・水晶体脱臼の有無,anglerecessionの範囲とは有意な関係はなかった.(3)受傷後長期経過例の眼圧コントロールは受傷時年齢が高いほど不良であった.
したがって,受傷後早期には水晶体脱臼の合併の有無が,長期経過後には受傷時の年齢が,眼圧の予後予測に重要であると思われた.
掲載誌情報