icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科40巻6号

1986年06月発行

文献概要

特集 第39回日本臨床眼科学会講演集 (5) 学術展示

発育異常緑内障と水晶体偏位の合併した2家系

著者: 浅井香1 新田敬子1 小川剛史1 三村康男1

所属機関: 1徳島大学医学部眼科

ページ範囲:P.654 - P.655

文献購入ページに移動
 胎生期における隅角の中胚葉組織の発生異常が原因となり,発育異常緑内障(DG)が発症すると考えられている.このような発育異常緑内障には全身の他の部位における中胚葉性の異常を合併することがあるが,水晶体偏位を合併した症例については,その報告はみられない.
 今回我々は,明らかな隅角異常を伴うDGに水晶体偏位を合併した症例に遭遇し,その家系を調べたところ発端者の叔母に同様の所見をみとめ,父と弟には隅角異常のみがみられた.また,他の家系の症例でやはり隅角異常と水晶体偏位の合併例を1例経験したのでそれらをまとめて報告する.これらいずれの症例にも,全身的な他の合併症や先天性代謝異常等はみとめられなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?