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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科40巻6号

1986年06月発行

文献概要

特集 第39回日本臨床眼科学会講演集 (5) 学術展示

Forskolinのヒト眼圧下降機序

著者: 江口秀一郎1 松元俊1 瀬戸千尋1 高瀬正弥1

所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.664 - P.665

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 緒言 Forskolinは細胞膜のレセプターを介さずにアデニル酸シクラーゼを活性化し,細胞内cyclicAMP合成を促進することが確立されて以来アデニル酸シクラーゼの研究に不可欠の存在になりつつある.一方,眼組織においては,点眼にて眼圧下降効果を有し,その機序として房水流量の減少によるということが,Caprioli,Searsら1)により白色家兎,猿,欧米人眼で報告されており,新しい抗緑内障剤としての可能性につき研究が進められている.今回我々は,1%Forskolin懸濁液の本邦正常人眼眼圧および房水流量等に及ぼす影響を検討した.更に緑内障治療剤として広く使用されているベータ受容体遮断剤Timololとの相互作用をも併せて検討したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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