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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科40巻6号

1986年06月発行

文献概要

臨床報告

新生児結膜炎の感染源の検索

著者: 青木功喜 野田明 諸星輝明1 千葉峻三1

所属機関: 1札幌医科大学小児科

ページ範囲:P.681 - P.684

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 新生児結膜炎の感染源を検索するために,母体の子宮頸部およびその新生児の結膜から細菌,クラミジア,真菌,ウイルスの検索を行うと共に新生児結膜炎患者の結膜の病因的検索を行い,次のごとき結論を得た.
 ①新生児結膜炎の病因は細菌とクラミジアが主体であり,真菌とウイルスは稀である.
 ②クラミジア性結膜炎は偽膜性であり,病因細菌は抗生物質に耐性を示す頻度が高い.
 ③新生児結膜炎の治療にはエリスロマイシン(EM),ゲンタマイシン(GM)などの抗クラミジア剤と耐性ブドウ球菌に効果のある抗生物質の併用を必要とする.
 ④新生児期から乳幼児期にかけてはtransitfloraであり,正常の結膜細菌叢は7歳以降に完成する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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