文献詳細
臨床報告
文献概要
1977年から1981年までの5年間に,慶大眼科を受診したスポーツ外傷患者のうち,網膜剥離をきたした31例,31眼につき検討し,以下の結果を得た.
(1)スポーツ眼外傷における網膜剥離は,網膜剥離全体の3.2%を占めていた.
(2)性別,および年齢分布では,10歳代を中心とする若年男性に多く発生していた.
(3)競技種目による網膜剥離の発生頻度に差は認められず,症例の受傷機転は大部分,ボールの打撲によるものであった.
(4)裂孔の発見は,半数以上は1カ月以内になされていたが,長期間経過してから発見されるものもあった.
(5)受傷眼の屈折は,網膜剥離全体に比較して,−6.0D以上の近視の割合が少なかった.
(6)裂孔の種類は,網膜剥離全体と比較して馬蹄形裂孔が少なく,鋸状縁断裂が多かった.
(1)スポーツ眼外傷における網膜剥離は,網膜剥離全体の3.2%を占めていた.
(2)性別,および年齢分布では,10歳代を中心とする若年男性に多く発生していた.
(3)競技種目による網膜剥離の発生頻度に差は認められず,症例の受傷機転は大部分,ボールの打撲によるものであった.
(4)裂孔の発見は,半数以上は1カ月以内になされていたが,長期間経過してから発見されるものもあった.
(5)受傷眼の屈折は,網膜剥離全体に比較して,−6.0D以上の近視の割合が少なかった.
(6)裂孔の種類は,網膜剥離全体と比較して馬蹄形裂孔が少なく,鋸状縁断裂が多かった.
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