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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科40巻7号

1986年07月発行

文献概要

特集 第39回日本臨床眼科学会講演集 (6) 学会原著

Epiretinal membraneの構成要素

著者: 松村美代1 岡田守生1 山川良治1 吉村長久1 白川弘泰1 荻野誠周1

所属機関: 1京都大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.715 - P.720

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 種々の疾患で起こるepiretinal mem-braneの構成細胞について組織学的に検討した.試料をより多く得る目的で,epiretinal mem-braneの組織培養を試み,増殖性硝子体網膜症(PVR)21例では67%で成功した.PVRのepi-retinal membraneは網膜色素上皮細胞が主たる構成細胞であった.Macular puckerでは症例によって構成細胞の特徴がまちまちで,黄斑円孔周囲の膜や特発性の膜はきわめて細胞が少なかった.疾患によってepiretinal membraneの構成成分はかなり差があると考えられる.その細胞構成をあきらかにできれば,治療の方針を決めるうえでも有用であろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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