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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科40巻7号

1986年07月発行

文献概要

特集 第39回日本臨床眼科学会講演集 (6) 学会原著

VDT作業者の眼疲労実態と対応

著者: 山野智敬1 山田宏圖1 丸本達也1 石龍鉄樹1 永井宏2

所属機関: 1福島県立医科大学眼科学教室 2福島県立医科大学第二生理学教室

ページ範囲:P.735 - P.738

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 VDT作業者の眼精疲労の対応として,某事業所におけるVDT作業者と一般事務者のアンケート調査の分析を行い,さらにVDT作業者について,VDT作業用眼鏡(ODおよび+0.5D加入)の実験的研究を行い検討した.
 アンケート調査においては,①VDT作業者は,一般事務者に比較し,いずれの疲労訴えにおいても,平均悪化率が高かった.②オペレーター,パンチャー,プログラマーの職種間の比較では,オペレーターが最も平均悪化率が高かった.
 また眼科的所見では,VDT作業者は一般事務者に比べ,調節弛緩時間が有意に延長した.
 装用眼鏡の影響については,調節弛緩時間では,+0,5D加入群が有意に短縮していた.
 また色フリッカーでGreenの臨界隔合時間はOD群が有意に延長していた.
 さらにedge-light pupil cycle timeは+0.5D,ODの両群とも,有意に短縮していた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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