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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科40巻7号

1986年07月発行

文献概要

特集 第39回日本臨床眼科学会講演集 (6) 学術展示

ボツリヌム毒素と瞳孔について

著者: 芳野秀晃1 鈴木亮1 小林俊策1

所属機関: 1山口大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.762 - P.763

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 緒言 からし蓮根事件により注目を浴びたbotulinum毒素(BoTX)は,bacterium clostridiumにより産生される蛋白毒素で,骨格筋では伝達物質の放出を遮断する結果,筋肉の麻痺をもたらす1).BoTXによる中毒症状として,悪心,嘔吐,視力障害等が起こり,重篤な場合は死に至ることもある.
 眼科領域では以前から,斜視や,ocular neuropathyの治療としてBoTXの局所微量注入2)が試みられている.また,BoTXの中毒症状として瞳孔が散大するといわれているが,その作用機構などについて詳細は不明である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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