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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科40巻7号

1986年07月発行

文献概要

特集 第39回日本臨床眼科学会講演集 (6) 学術展示

新しい他覚的斜視角測定法Photostrabismometryの試み

著者: 三宅三平1 冨安誠志1 水上寧彦1 矢ヶ崎悌司1 丸山節郎2 今道正次2

所属機関: 1名古屋大学 2サンコンタクトレンズ

ページ範囲:P.764 - P.765

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 現在行われている斜視手術の多くは,術前に測定された斜視覚に基づいて手術量を決定している.しかしながら,synoptophore, prism cover testなど現行の斜視角測定法のほとんどは患者の協力を必要とするので,乳幼児などに対しては使用することができず厳密な意味では他覚的斜視角測定法とはいえない.また,近年乳児内斜視の早期手術に対する是非が議論されているが,この結論が出ていない一つの理由に乳児に対する正確な斜視角測定法のないことが挙げられる.これらの現状から他覚的斜視角測定法の開発は重要と考えられる.我々は角膜上に投影された光反射を写真撮影し,これをpersonal computerとdigitizerで解析し斜視角を測定する方法を試みたので報告する.終局の目的は乳児などの協力の得られない患者の斜視角測定器を作ることであるが,今回の報告では試作した近見時斜視角測定装置の測定誤差などの問題点の検討に主眼を置いた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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