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特集 第39回日本臨床眼科学会講演集 (6) 学術展示
Sulbenicillinのヒト硝子体内移行に関する実験的研究
著者: 上谷彌子1 高塚忠宏1
所属機関: 1虎の門病院
ページ範囲:P.788 - P.789
文献購入ページに移動 緒言 我々はこれまでCephem系抗生剤三種(CTM1),CMX2),CFS3))について,点滴静注後の人硝子体内移行を観察し,術後感染症の予防または穿孔性眼内炎の治療に対しては,全身投与量の増量または局所投与(点眼,結膜下注射,硝子体内注入)の併用の必要性を報告してきた.合成ペニシリンの一種であるsulbenicillinの点眼用剤の開発によって,眼科領域における基礎的実験成績から臨床的応用へと広く使用され,外眼部疾患には75〜85%の有効率4,5)が得られている.しかし,眼感染症の予防には,点眼のみでは眼内移行は不十分であり,更に全身投与の併用が必要であるといわれている6).そこで今回,我々はsulbenicillinの点滴静注による人硝子体内移行について実験を行ったので報告する.
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