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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科40巻7号

1986年07月発行

文献概要

特集 第39回日本臨床眼科学会講演集 (6) 学術展示

Sulbenicillinのヒト硝子体内移行に関する実験的研究

著者: 上谷彌子1 高塚忠宏1

所属機関: 1虎の門病院

ページ範囲:P.788 - P.789

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 緒言 我々はこれまでCephem系抗生剤三種(CTM1),CMX2),CFS3))について,点滴静注後の人硝子体内移行を観察し,術後感染症の予防または穿孔性眼内炎の治療に対しては,全身投与量の増量または局所投与(点眼,結膜下注射,硝子体内注入)の併用の必要性を報告してきた.合成ペニシリンの一種であるsulbenicillinの点眼用剤の開発によって,眼科領域における基礎的実験成績から臨床的応用へと広く使用され,外眼部疾患には75〜85%の有効率4,5)が得られている.しかし,眼感染症の予防には,点眼のみでは眼内移行は不十分であり,更に全身投与の併用が必要であるといわれている6).そこで今回,我々はsulbenicillinの点滴静注による人硝子体内移行について実験を行ったので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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