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臨床報告
文献概要
日常生活における色誤認の経験の有無とその具体例に関するアンケート調査を行った.対象は,入学時に色覚異常であることが判明している東京大学卒業生および在校生785人で,375人から解答がよせられた.
色誤認の経験があると答えた者の比率は,異常三色型軽度,異常三色型,二色型の順に有意(<0.01)に高くなったが,第一異常と第二異常の間には有意差は認められなかった.
色誤認の具体例をその内容から色別および事柄別に分類した.それらは色覚異常者の三つの色覚特性,すなわちⓐ第一異常における長波長領域の感度低下,ⓑ混同色線上の色混同,ⓒ中性点付近の彩度低下で説明することが可能である.
色誤認の経験があると答えた者の比率は,異常三色型軽度,異常三色型,二色型の順に有意(<0.01)に高くなったが,第一異常と第二異常の間には有意差は認められなかった.
色誤認の具体例をその内容から色別および事柄別に分類した.それらは色覚異常者の三つの色覚特性,すなわちⓐ第一異常における長波長領域の感度低下,ⓑ混同色線上の色混同,ⓒ中性点付近の彩度低下で説明することが可能である.
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