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特集 第39回日本臨床眼科学会講演集 (7) 学会原著
輻輳過多型内斜視に対するFaden手術
著者: 木井利明1 中川喬1 森繁樹1 梅本亨1 中井秀樹2
所属機関: 1札幌医科大学眼科学教室 2小樽市中井眼科
ページ範囲:P.865 - P.868
文献購入ページに移動①内直筋Faden手術は両内直筋後転術にくらべ,輻輳過多型内斜視の遠近差の矯正に効果が大きかった.
②Faden手術による遠近差の矯正効果は約12〜13PDであった.
③術前の近見斜視角の大きいもの,および遠近斜視角差の大きいものにFaden手術の矯正効果が大きかった.
④Faden手術両眼施行群と片眼施行群との間に矯正効果の大きな差はなかったので,まず,片眼Faden手術を試みるべきであると考えた.
⑤Faden手術後の内転時衝動性眼球運動最大速度は,手術眼と非手術眼に大きな差がなかった事より,Faden手術は著明な麻痺を作る事のない安全な手術法と考えられた.
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