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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科40巻8号

1986年08月発行

文献概要

特集 第39回日本臨床眼科学会講演集 (7) 学会原著

神経眼科的交通外傷の統計的研究

著者: 近江俊作1 筒井純1

所属機関: 1川崎医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.897 - P.900

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 1977年1月より1984年6月の間に川崎医大附属病院神経眼科外来を初診した神経眼科的交通外傷患者のうち,事故の状況の明確なもの71例に対し,交通外傷の発生機転と障害の特徴について調査した.
 外傷が発生した時の加害者(自己の場合もある)の使用していた車種により分類し,四輪車事故は受傷機転によりさらに三つに分類した.
 四輪突入事故は26例(36.6%),歩行中四輪車にはねられた事故は10例(14.1%)あり,外眼筋麻痺が高率に認められた.四輪被追突事故は13例(18.3%)あり,調節・輻輳障害が高率に認められた.自動二輪事故は12例(16.9%),自転車事故は9例(12.7%)で,視神経障害が特徴としてあげられる.自動二輪事故の場合,外眼筋麻痺の発生率も高かった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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