文献詳細
臨床報告
翼状片の再発率に影響する諸要因
著者: 与那嶺豊1 外間政利1 名城知子2 比嘉弘文2
所属機関: 1沖繩県立中部病院眼科 2比嘉眼科病院
ページ範囲:P.961 - P.965
文献概要
再発は初回手術608例の160例(26%),2回手術60例の29例(48%),3回手術7例の6例(86%)にみられ,再発率は手術回数と共に著しく増加した.また,30歳以下の若年者,三つ以上の多数の翼状片を持つ症例,術後に肉芽腫が続発する症例においては,再発率が有意に高率であった.
一定期間以上の経過観察ができない脱落例数の累計は時と共に増加し,これと相関して再発率も上昇するので,手術成績の統計的指標には,単に再発率のみならず脱落例数も考慮する必要があると考えられた.
120例の比較対象の結果,術後のステロイド点眼には,再発を減少させる効果はなかった.
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