文献詳細
臨床報告
文献概要
過去3年間にクラミジア性結膜炎を疑った新生児58名の擦過結膜において,クラミジアの分離培養,抗原の検出とギムザ染色によるプロパツェック小体の検索を行うと共に,母親の血清中抗クラミジアIgG, IgMの測定値を参考にして,クラミジアによる結膜炎と病因的に確認した症例は22例(38%)あった.この22例を中心にして新生児型クラミジア性結膜炎の臨床的スクリーニングとして次のごとき診断基準を得た.
①発病は一定の潜伏期の後で4日以後に発症し1週から2週の間にピークを有する.
②主訴は眼脂と充血が多く流涙は少ない.
③結膜炎は両眼発症が64%でその程度は強く,偽膜を伴う場合が多くみられる.
④親に帯下の増加,尿道炎の既往歴を有しておる場合が多い.
⑤母親の血清中抗クラミジアIgG値はELISAで0.33以上,IFAで80倍以上が新生児型クラミジア性結膜炎と相関し診断の参考となる.
①発病は一定の潜伏期の後で4日以後に発症し1週から2週の間にピークを有する.
②主訴は眼脂と充血が多く流涙は少ない.
③結膜炎は両眼発症が64%でその程度は強く,偽膜を伴う場合が多くみられる.
④親に帯下の増加,尿道炎の既往歴を有しておる場合が多い.
⑤母親の血清中抗クラミジアIgG値はELISAで0.33以上,IFAで80倍以上が新生児型クラミジア性結膜炎と相関し診断の参考となる.
掲載誌情報