文献詳細
文献概要
臨床報告
クリプトンおよびアルゴンレーザートラベクロプラスティ
著者: 真壁祿郎1
所属機関: 1フランクフルト大学眼科
ページ範囲:P.977 - P.979
文献購入ページに移動 点眼のみでは眼圧調整不能の原発性開放隅角緑内障に対し,同一条件のもとで,25眼に赤色クリプトン,110眼に青緑混合アルゴン,14眼に緑色アルゴンレーザーを用いてトラベクロプラスティ(LTP)を行った.
(1)赤色クリプトンLTP施行24時間後の眼圧下降は平均4.8mmHg,1カ月後は平均2.3mmHgで未だ有意なるも,3カ月後には眼圧下降効果は全く認められなかった.これに対し,アルゴンLTPでは24時間後,1カ月,3カ月,またはそれ以降も平均7.0〜8.2mmHgの眼圧下降であり,アルゴンに較べてクリプトンLTPの効果は明かに劣った.
(2)青緑混合アルゴンと緑色アルゴンレーザーの間には,眼圧下降,トノグラフィーC値改善効果に差を認めなかった.
(3)角膜混濁などで通常の青緑混合アルゴンレーザー透過困難な症例では,赤色クリプトンではなく緑色アルゴンレーザーを使用すべきである.
(1)赤色クリプトンLTP施行24時間後の眼圧下降は平均4.8mmHg,1カ月後は平均2.3mmHgで未だ有意なるも,3カ月後には眼圧下降効果は全く認められなかった.これに対し,アルゴンLTPでは24時間後,1カ月,3カ月,またはそれ以降も平均7.0〜8.2mmHgの眼圧下降であり,アルゴンに較べてクリプトンLTPの効果は明かに劣った.
(2)青緑混合アルゴンと緑色アルゴンレーザーの間には,眼圧下降,トノグラフィーC値改善効果に差を認めなかった.
(3)角膜混濁などで通常の青緑混合アルゴンレーザー透過困難な症例では,赤色クリプトンではなく緑色アルゴンレーザーを使用すべきである.
掲載誌情報