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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科40巻8号

1986年08月発行

薬の臨床

Ofloxacin眼軟膏のクラミジア性結膜炎に対する臨床効果の検討

著者: 青木功喜1 諸星輝明2 千葉峻三2

所属機関: 1青木眼科 2札幌医科大学小児科

ページ範囲:P.985 - P.988

文献概要

 臨床的にクラミジア性結膜炎と診断した症例17例にofloxacin眼軟膏(DE-055)を1日4回の頻度で用い薬剤の効果を自覚的,他覚的に判定した.
 薬剤の効果は病因を確認した7例中2例が著効,2例は有効で7例中に無効果は認められなかった.クラミジアが疑われた症例10例では無効例が2例,判定不能が1例に認められたが,他は効果が認められた.新生児1例では眼軟膏使用後眼瞼湿疹を示した.
 細菌の混合感染が7/17(41%)に認められ,エリスロマイシンとテトラサイクリンに較べて耐性の少ないofloxacinがクラミジア感染には有益であり,ofloxacinの点眼液で効果の少なかった症例に眼軟膏は有効であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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